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人生とは・・・死ぬまでの暇つぶし・・・とか悟っちゃったりなんかしたりして。

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タイムマシンでサインをもらいに・・・?

皆さん、こんにちは。

もしタイムマシンがあって、過去の偉人にサインをもらいにいくとしたら、誰にもらいにいくか?

なんて考えたことはないですか?
たまたま、ふとそんなことを思いついて、真剣に考え出したら結構止まらなくなってしまったあたしです。

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つらつらと考えてみた結果を書いてみます。

ガウタマ・シッダールタ 仏教開祖、紀元前5C、ネパール
ハミルカアル・バルカ カルタゴの将軍・政治家 紀元前3C、チュニジア
ハスドルバル・バルカ カルタゴの将軍・政治家、紀元前3C、チュニジア
ユリウス・カエサル 共和制ローマの将軍・政治家、紀元前1C、イタリア
管仲 春秋・斉の政治家、紀元前7C、中国
伍子胥 春秋・呉の政治家、紀元前5C、中国
メフメト2世 オスマン・トルコ帝国スルタン、15C、トルコ
ビームラーオ・アンベードカル インド共和国の政治家、20C、インド
聖徳太子 飛鳥時代の政治家、7C、日本
乃木希典 明治時代の軍人、19C、日本

とりあえず、10人を挙げてみたらこんなになりました。
特に先頭の3人は、もう脊髄反応だけでタイムマシンに飛び乗るくらい大好きです。
4番目以降は一段下がるものの、みな同じくらい好きで順番なんてつけられません。

お釈迦様の素晴らしいところは、その合理思想にあると思います。
彼は、他の宗教の開祖のように、唯一神や絶対神の名を口に出しませんでした。むしろ、そういう存在を否定しています。
ヒトが苦しみから解放される「思想」を「発見」したことを説き、己もただの「修行者」であるという立場を守ったところが、いかにも生真面目なお釈迦様の人柄が出ていて、あたしは好感を持ちます。
彼が提示した「縁起」の思想(「縁あって起こる」―――万物の発生・展開・終焉は全て因果関係で説明できる)という考え方は、当時としては画期的なまでにストイックな考え方でシビれます。

※現在存在する仏教は、輪廻思想や須弥山思想、菩薩や如来等、お釈迦様が本来語っていないことが挿入されていて、逆に混乱します。あたしは現代仏教が堕落したものとはまったく思いませんが、本来のお釈迦様の姿は、現代インド仏教中興の祖ビームラーオ・アンベードカルが記したブッダとそのダンマが最も的を射ていると感じています。
現代仏教がお釈迦様オリジナルの教えから相当かけ離れたものだとしても、それもまた「縁によって展開」した結果であって、批判すべきものではないのです。
尚、「ブッダとそのダンマ」はあたしにとってはバイブルですが、伝統的仏教信者からみると異端の書以外の何物でもないので、これが本流とは思わないでくださいまし(^^;

でも、実際、お釈迦様が家族の中にいたとしたら、「作法がなっていない。生活がだらしない」とか、すごーーく細かいところまでチェックされてダメだしされて、とてつもなく疲れるだろうなぁとも思います(笑
実際、お釈迦様が入滅されたとき、弟子の中には「これで細かいことまでいちいち指図されずに、自分の思うように修行ができるのだから、そんなに悲しまなくてはいいではないか」と言った人までいたそうですから、相当にお釈迦様は真面目でうるさいヒトだったんだなぁと思わずにはいられません。
一方で、入滅する直前に「私が死んだら(本筋の教えが守られれば)細かい規則は廃止してもよい」と遺言を残しておいたお釈迦様の一枚上手ぶりには、さすがですネーと感心してしまいます。
蛇足ですが、お釈迦様の最期を看取った愛弟子アナンダさんは、死を悟った後のお釈迦様の発言(自分の死後の仏教や修行について)をしっかりと覚えていなかったようで、その後の第一回結集の際に兄弟子たちに叱られていたりします。
でも「細かい規則は廃止してもよい」という発言はしっかり記憶していたということは、愛弟子にとってもキツかったが故にうれしかったのでしょうね、、、w

2、3番目は世界史ではマイナーな人物なので、初めて知るヒトも多いかもですネ。
ハミルカアルの息子(ハスドルバルの義理の弟)が、アルプス越えで有名なハンニバル・バルカです。

ハンニバルの戦上手っぷりは疑いようがないですが、彼がそれだけの大戦争をすることができた兵員や軍資金はどこから出てきたかというと、それこそがハミルカアルやハスドルバルの功績なわけです。
そもそもは、第一次ポエニ戦争でシチリア島を奪い、カルタゴ(現チュニジア)を傾国させたローマに復讐を決意したハミルカアルにあります。
彼は、ローマに反攻する国力を蓄えるために、イベリア(現スペイン)に侵攻して植民地化を進めます。
不幸にも志半ばで、彼は反抗部族の襲撃により斃れますが、娘婿のハスドルバルが後継者となり、イベリアの植民地化は完成します。ハスドルバルはその後、銀山開発に力を入れ、その銀を元に富国強兵を突き進みます。
そして、ハスドルバルが暗殺者によって斃れたとき、満を持してイベリア総督に就任した若きハンニバルの手元には、莫大な軍資金とよく訓練された大軍団がありました。
いわば、ハミルカアルが畑を開墾し、ハスドルバルが種をまき、ハンニバルが収穫を食べるという構図ですネ。

結局、ハンニバルは父親の悲願であったローマ攻略を果たすことはできませんでしたが、不滅の名を世界史に刻みました。
本当の一大事業は、とても一代では成すことができず、三代かかってやっと成すことができる、というお手本といえるでしょう。

尚、ハミルカアルに関しては記録が少なく、彼の戦場での采配がどのようなものだったのかよく分かりません。
ただ、シチリア島での戦いは連戦連勝で、島の西端にまで後退していた前線をみるみる東側に押し返し、ローマ兵を島の東端の一都市にまで退却させたとローマ側の記録にあります。
更にローマが篭城作戦をとると、漫然と包囲戦を続けるのではなく、逆にイタリア半島に上陸部隊を送り込んで心理戦を挑むなど、ハンニバルよりも老獪な用兵を行なっているように思います。

バルカ家はカルタゴの名門貴族で、カルタゴは貴族が中心となって元老院を構成していました。
ローマがギリシャのアテネを参考に元老院など古代民主制のシステムを構築したのに対し、カルタゴはスパルタの影響を受けて元老院等を整備したといわれています。
当然、ハミルカアルもカルタゴ元老院の有力者だったわけで、多少流派の違いはあってもローマの社会システムを知っていたが故に、ローマ市民の耳目が届く距離に戦場を出現させることによる政治的動揺を狙った決断ではないかと思います。
対してハンニバルは、イベリア育ちで軍人として過ごした期間が長すぎて、父親のような元老院慣れした政治家の風格が足りないように感じます。ハミルカアルがもう少し長生きをして、ハンニバルに政治家としての教育を施すことができれば、彼のイタリア遠征の結果は違っていたとあたしは確信しています。

それから、ハスドルバルについては、更に記録が少なくて分からないことだらけです。なので、もういくらでも妄想の羽を伸ばすことができます。(ぉ
彼は頭の回転が速く、交渉事が得意なヒトだったようです。いかにも商人国家で鳴らしたカルタゴらしい人材ですネ。
おそらく、その能力が買われてハミルカアルに抜擢され、ついにはバルカ家に婿入りした人物なんじゃないでしょうか。
まして、ハミルカアルの娘が、父親に言われるまま結婚なんてするようには思えない(※完全なる思い込みw)ので、タブン、外見も美男子だったんじゃないかなぁ!とあたしは思うわけです。

記録によると、武断統治でイベリアの植民地化の橋頭堡を築いたハミルカアル亡き後、ハスドルバルは原住部族との宥和政策に転換したようです。このあたりは、彼の元来の性格に従った結果なのではないかとあたしは思ったりします。
恐らく、いったん足場を固めてしまえば、軍事的な影響力よりも経済的な影響力でイベリア支配を進めたほうが効果が高い、という商人流の考え方を採用したのでしょうネ。
まず、その優れた外交交渉能力で、煮ても焼いても食えないローマ元老院を信用させ、不可侵条約を締結してしまいます。
こうして口八丁でローマからの軍事的圧迫を取り除くと、得意の銀山開発で莫大な富を生み出し、商工業を奨励します。
往時の勢いは失ったとはいえ、カルタゴはローマよりはるかに商業が得意な国ですし、北アフリカの豊かな荘園はローマ人が喉から手が出るほど欲しがった果実や野菜を生み出す金のなる木でした。
ハスドルバルがイベリア産の銀をカルタゴ本国に続々と送り届け、カルタゴ経済に「輸血」を行なうや、たちまちローマへの賠償金の支払いは完了し(※繰り上げ支払いをするほど猛烈なペースで支払い完了)、壊滅したカルタゴの輸送船団は再興されて輸出は激増します。一方、ローマは輸入超過になり、財政は逼迫。戦争に勝ってシチリア島を獲得したはずのローマがむしろ貧しくなり、戦争に負けて領土を減らしたカルタゴが驚異的な復活で豊かになるという皮肉が発生します。

ハミルカアルの遺訓もあったでしょうが、、、ハスドルバルさん、かっこよすぎです。
長身・長髪のクール系優男、口元には常に微笑みの宰相キャラ確定です。
邸宅に戻れば、ヨメに
「お義父上の悲願は必ず私が成就させる。・・・貴方はただ、私を見守ってさえいればいい・・・」
とか言っちゃってそうです!!w (*/▽\*)キャーキャー!!

しかし、そんなハスドルバルも暗殺者によって命を落とします。
ローマの記録では、ケルト人が下手人だったとされています。
当時、イベリアの被征服部族はほとんどケルト系だったようですので、反カルタゴ派のケルト勢力を抱き込んだローマの陰謀と一般には解釈されています。

あたしも通説支持派ではありますが、あえて妄想をしてみると、ハンニバルによるハスドルバル殺害(幇助)、というシナリオもありでは? と思うのですよネー。

ハンニバルは幼少のときから、打倒ローマを合言葉にハミルカアルによって厳しく育てられ、ひたすら軍団の中で育ってきたエリート軍人です。
早すぎる父の死と彼自身の若さ(まだ20代前半)によってその思いはますます強くなり、経済的に復興するカルタゴの国力を見て、次の段階(ローマとの軍事的対決)を求める気持ちばかりが肥大していた可能性はあります。
彼の目には、ローマと不可侵条約を結んで金儲けにばかり精を出すハスドルバルは、父の遺訓に背く裏切り者に映ったかもしれません。※直線思考のヒトには、ハスドルバルのように搦め手で機会をうかがうタイプの作戦は、感情的に受け入れがたいと思います。
ハンニバルと実姉との関係も、彼とハスドルバルの関係に影響を与えるはずなので、この辺は腐女子脳で変換かけると無限に妄想は膨らみます。(ぉ
ウブなハンニバルが「姉さんと父上は、あの男にたぶらかされたんだ!」と叫ぶ姿が目に浮かんでしまったりします。

あたしとしては、
・ハスドルバルの実力を認めつつも、その戦略ではいつまでたっても父親の遺訓を達成できないと鬱々としていたハンニバル。
・そこへローマがハスドルバル抹殺のためにケルト人暗殺者を送り込む。
・ハンニバルはスパイ網で刺客の存在を察知したのに、あえて放置して、ハスドルバルの生死を天に任せる。
・ハスドルバルの死により、自らが行動を起こすべき神託が出たと悟ったハンニバルは、ローマとの戦争を決意。
というのも大いにアリと考えたいところです。

歴史資料が乏しいって素晴らしい・・・! 
妄想回路が動き出すともう本当に止まらないです。
ああ、、もう今すぐにでも同人誌作りたいくらいです!w
 \(o ̄▽ ̄o)/

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No Title
歴史資料が乏しいからこそ妄想回路で薄い本ができるんですね、とてもよくわかりました>_>

ハンニバルいいね!でもカエサルもいいよハゲだけど!

ハンニバルが偉大な軍人で、戦術家であることは疑いようがない事実ですが、彼の包囲殲滅戦術を継承したスキピオをはじめとする武将によって、ハンニバル後のローマが(望むと望まざるとにかかわらず)更なる領土拡張をなしたことを考えると、結果論ではあるけれど、対ローマに動いたハンニバルの行動は、ローマの繁栄を加速させただけなのでは。

あとすごく個人的には、ハンニバルがなぜそこまでローマを目の敵にしたのか良くわからないんですよね。
イベリア半島の鉱山経営だけで本国の農業収益を上回る利益を上げてたんだし、本国から政治的な締め付けが強かったわけでもないというどころか、実態は一族の独立国家に近いものだったらしいんだから、わざわざ戦争をしなくてもという気がするんだよね。

最終的に第3次ポエニ戦役でカルタゴ自体が消滅してしまうわけだから、カルタゴ人からしたらいい迷惑なのではなかろうか。

ロマンはあるけど!
  • えうふぇみあ さん |
  • 2012/04/24 (01:03) |
  • Edit |
  • 返信
Re:No Title
コメントありがとです。

>ハンニバルが偉大な軍人で、戦術家であることは疑いようがない事実ですが、彼の包囲殲滅戦術を継承したスキピオをはじめとする武将によって、ハンニバル後のローマが(望むと望まざるとにかかわらず)更なる領土拡張をなしたことを考えると、結果論ではあるけれど、対ローマに動いたハンニバルの行動は、ローマの繁栄を加速させただけなのでは。

ハンニバルが何もしなくても、ローマはカルタゴを潰しにかかっていたと思いますから、もしかするともっと早くにカルタゴが消滅した可能性もあると思うのです。
ローマはカルタゴが押さえていた北アフリカの豊かな荘園を欲しがっていたわけですから、カルタゴがローマに対して友好的か否かに関係なく、侵略の手を緩めなかったと思います。

>あとすごく個人的には、ハンニバルがなぜそこまでローマを目の敵にしたのか良くわからないんですよね。
>イベリア半島の鉱山経営だけで本国の農業収益を上回る利益を上げてたんだし、本国から政治的な締め付けが強かったわけでもないというどころか、実態は一族の独立国家に近いものだったらしいんだから、わざわざ戦争をしなくてもという気がするんだよね。

両雄並び立たずの格言とおり、ローマとカルタゴとの共存は不可能と見切っていたとしか思えないですネ。
ローマはカルタゴの最も豊かな属州であったシチリア島を公然と武力で侵略し、カルタゴ派の都市を攻略しては人々を奴隷に堕として荘園の労働力に当て、余剰分は奴隷市場に叩き売ったのですから。
シチリア島を転戦して、ローマのやり方を目の当たりにしたハミルカアルは、平和的共存は無理と悟ったのではないかとあたしは思います。そして、そのことを幼少のハンニバルに叩き込んだのでしょう。
ローマをどう捉えるかによりますが、あたしは、市民(=大地主)によって構成された元老院による農業帝国主義国家と考えています。つまり、新しい農地(=荘園)とそこで働かせる奴隷を際限なく渇望する人たちです。よってこういう国は、常に侵略戦争によって農地を奪い、敗戦国の住民を奴隷に堕とすというサイクルを繰り返すようになります。
こういうローマの一面を悟ってしまった場合、かの国を滅ぼさなければ枕を高くして眠れないと考えるのは、当然のように思うのです、あたしは。

イベリアが事実上のバルカ家の独立国だったことは間違いないと思いますネ。
どうもハスドルバル時代に、カルタゴ本国からの独立性が確立されたようです。
カルタゴ元老院は商売人の集まりなので、軍資金や兵力を過剰に出し渋るという非常に困った癖がありました。
バルカ家としては、自分らの裁量で予算が自由に使えないのでは、ローマ相手に渡り合うなどおぼつかない、ということだったのでしょう。
やはり、全てはハミルカアルの遺訓通り、「ローマ打倒のため」だと思いますネ。
  • from だって白さは愛だもの |
  • 2012/04/24 (19:39)
  
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自己紹介:
生まれは北海道。親の転勤によって道内のほか、東京、千葉のあちこちを引越ししたため、「故郷」という感覚が希薄な根無し草人生。現在は神奈川在住。
小さいときから本と映像作品の虫。徹底的インドア派。
今も映画・アニメ・マンガ・PCは大好き。歴史・SF・メカ・生物・ミリタリーなど全般に光速の食いつきをみせる。

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