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人生とは・・・死ぬまでの暇つぶし・・・とか悟っちゃったりなんかしたりして。

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パシフィックリム・アップライジングみてきた
皆さん、こんにちは。
つい数年前だったような気がするほど、心にアツく刻まれている映画「パシフッィクリム」。
その続編がついに公開されました。
公式サイトみて、前作が2013年公開だったことを思い出し、そんな前だったのかと感慨にふけってしまった私です。
そんなアツい映画だった割には感想をアップしていないですが、前作は各方面で絶賛されまくったので、あえて書かなくてもいいかなーと思ったことは、なんとなく覚えています。
・・・というか、論理的思考ができなくなるくらいシビレまくっていたというほうが正しいような気もしましたがw

という私が、続編の感想はアップしようと考えるわけですから、もうだいたいどういうことかはわかっていただけますよネ?
もうガンガン、ネタバレするので、気になるヒトは「・・・つづきはこちら」をクリックせずに、そっとブラウザを閉じてくださいw

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手堅く作っているけれど、パシリムの良さはそんなところじゃない、ということに尽きます。
脚本は面白くできていると思います。
展開は早いし、アイディアも練られていると思いました。正直、退屈しない映画でした。
ただ、4体というイェーガーの数、9人というパイロットの数も前作と同じなのに、前作と比較してあまり記憶に残りません。これはクライマックスに向けての盛り上げ方に、熱血度が全然足りないせいです。
正体不明のイェーガー、オブシディアン・フューリーの正体がわかるところまでは、ちょっと展開がタルイ感じがするもののイイ感じで脚本ができていたと思うのですが、ラストに向けての伏線回収で、急に雑な本づくり感のボルテージが上がります。
それまで、悪の企業イメージがおどろおどろしかったシャオ工業のカラーが急速に脱色され、まるで陰謀の被害者みたいな描かれ方になります。
そして、とってつけたような東京最終決戦
活火山な富士山とか、富士山が起爆点となって地球が滅亡とか、日本が世界の火薬庫みたいな荒唐無稽なイメージづけに、なんとなく脱力します。
怪獣対巨大ロボットの物語なんだから荒唐無稽で結構、という意見もあるかもしれませんが、荒唐無稽な映画だからこそメリハリが必要なのであって、日本人にとって国家イメージとも重なる富士山をこういう雑な使われ方をすると、あまり愉快な気持ちになれないのが正直なトコロ、、、。

こうなってしまった理由を個人的に考えてみると、まず主人公ジェイクに感情移入できるような本作りになっていないことがまず大きいかなぁと思います。
イェーガーのパイロットとして期待されながら、若さゆえの過ちでドロップアウトしてしまい、マコにいろいろ心配をかけさせ続けたジェイクが、マコの尽力で再びパイロットとして復活し、家族の絆を取り戻す、、、という展開こそが王道なのですが、この映画はそういう作りになっていません。
普通にやったら赤面ものの暑苦しい王道ベタ展開を実写でガツンとぶちかます!、、、というのがパシリムの良さだと私は思うのですが。
本編ではジェイクがアマーラを導くことで成長するシーンが強調されますが、
そもそもオマエ自身がまだ未熟者やろ!
と観客の全員がツッコミをいれていたと思います。

普通に考えて、最後の決戦は、
マコがジェイクと一緒にジプシーに乗り込む 
※司令官の出撃は燃えるベタ展開の一つでしょ!
最後のロケットブースターをマコが運んでくる 
※土壇場のピンチをチャンスに変えるお助けキャラもベタ展開の一つでしょ!
といった内容で、マコとジェイクがハグしてハッピーエンドになってほしかったなぁ、、、。

正直、シャオ社長が最後の戦いで重要な役割を担う必要は全くないと思うのですヨ。
脚本の点では、彼女は自らの傲慢さをプリカーサーに利用されて事態を悪化させてしまう道化の役割ですよね。
なので、あえてただの悪人に描きたくないならば、戦いが終わった後、環太平洋防衛軍に謝罪し、技術・資金面での協力を約束するシーンを挿入することで充分だと思うし、ビジネスマンとして自然な振る舞いだと思うのです。
本来ならばマコが担うはずだった役割を彼女が不自然に奪っているような、なんかモヤモヤした気持ちをクライマックスシーンでずっと感じていました。
もしかして、無理やりこういう流れにするために
マコを序盤で退場させててしまう
黒幕をニュートにしてしまう
、、、なんていう脚本にされたのではないかと考え出すとモヤモヤ感は更に増しますネ。

同様の印象をもったヒトは多いようで、ネットでは、中国推しが気になるという意見が散見されます。
ただ、個人的にはこれらの展開は推しといえば推しかもしれないけれど、、、うーん、、、微妙と感じました。
制作会社のレジェンダリーピクチャーズが中国の映画会社に買収されたので、中国の意向と無関係ではいられないのは自明の理ですからネ。

前作は中華イェーガーが登場するので、中国でも関心を集めて大ヒットだったらしいです。
ただ、カッコはいいものの大して役に立たずに退場するので、劇場の中国人たちは「・・・」という気持ちになったとのこと。
なので、中国人が観てキモチイイ展開に脚本が変更されたとしても不思議はありません。

でも当時から、政治的な意味で斜に構えた解釈はありました。
前作の香港での決戦では、日・米・豪・中・露のパイロットが戦うものの、中・露があまりいいとこなく退場するのに対し、日・米・豪のパイロットが協力して作戦を成功させるという展開でしたので、不快に感じた中国人はそれなりにいたようです。
人民日報系のアジ新聞・環球時報は、米軍の駒としての日本の再武装と積極主義を求めるアメリカのプロパガンダ映画というノリで批判していました。
※昔すぎてURLわかりません。ペントコスト司令に育てられたマコが、ローリーとドリフトに成功してジプシーデンジャーで戦うことがそう見えたらしいです(失笑)。この記者がバトルシップを観たら発狂するんじゃないかと私は心配ですw

私としては、マコが司令官として戦い抜くシーンを観たかったという個人的な願望は譲れませんが、中国市場や中国資本とのオトナの事情でこういう脚本に変更されたとしても、中国に関係なくそういう事例は実に多いのであまりグダグダいうのは大人げないかなぁと思います。
※けっこうグダグダ言ってるじゃん!という気もしますがw
ただ、もし本当に中国の圧力によって脚本が無理やり書き換えられたとしたら、プリカーサーに乗っ取られたニュートがシャオ社長に対していうセリフ
お前は自分が一番優れていると思っているが、ただ傲慢なだけだ 
※記憶が曖昧ですがこんな感じ
にもなんか含みがありそうですネ。

結論
増えた予算、減った情熱。
標準以上の面白い映画だが、「パシリムの続編としては」がつくと評価が別れる。
いろいろと前作およびその背後にあるものへの愛が足りない。
マジンガー世代が作った前作をエヴァンゲリヲン世代が観て
こーゆーの作れば売れるのね、ほほーん
とやっちまった感が強い。
ただ、鑑賞者もエヴァンゲリヲン世代なら全然気にならないかもネ。
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だって白さは愛だもの
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女性
自己紹介:
生まれは北海道。親の転勤によって道内のほか、東京、千葉のあちこちを引越ししたため、「故郷」という感覚が希薄な根無し草人生。現在は神奈川在住。
小さいときから本と映像作品の虫。徹底的インドア派。
今も映画・アニメ・マンガ・PCは大好き。歴史・SF・メカ・生物・ミリタリーなど全般に光速の食いつきをみせる。

このブログは、あたしの物欲・知識欲・性欲によって支えられていますw

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